神戸市の擁する2つの楽団が、秋の神戸を盛り上げるクラシック音楽の公演を開催! 神戸市室内管弦楽団の第155回定期演奏会 「秋のシンフォニー」が10月 1日(土)に、また、姉妹団体である神戸市混声合唱団との合同定期演奏会「プーランク讃 《スターバト・マーテル》《グローリア》」が11月 13日(日)に、いずれも神戸文化ホール大ホールで行う。
神戸市室内管弦楽団は、1981年、神戸市が「神戸室内合奏団」として設立。18年に管楽器団員が加入したことを機に現団体名に改名した。21年、世界的なチェリスト・指揮者で、神戸出身の鈴木秀美が音楽監督に就任し、古典派音楽を中心に質の高いアンサンブルを追求し続けている。
姉妹団体である神戸市混声合唱団は、豊富なレパートリーと澄みきった美しいハーモニーが高い評価を得ている、日本では数少ないプロフェッショナル合唱団だ。21年から佐藤正浩が音楽監督に就任し、プロ合唱団としてさらなる進化を目指している。
神戸市室内管弦楽団の第155回定期演奏会「秋のシンフォニー」では、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第 2位に輝いた川口成彦が登場。ショパンの「ピアノ協奏曲第 2番ヘ短調 作品21」を、1820年製ヨハン・ゲオルク・グレーバーのフォルテピアノで演奏する。ショパンと同時代に製作された貴重なオリジナルピアノの音色は必聴だ。ほかに、モーツァルト「交響曲 第 34番 ハ長調 KV338」とメンデルスゾーン「交響曲第4番 イ長調 作品 90『イタリア』」と、秋にぴったりの彩り豊かな楽曲の演奏をたっぷり聞かせてくれる。指揮は音楽監督の鈴木。
同管弦楽団と神戸市混声合唱団の年に一度の合同定期演奏会「プーランク讃 《スターバト・マーテル》《グローリア》」では、20世紀前半のフランスを代表する作曲家・プーランクの2大宗教曲を披露。「スターバト・マーテル」は、友人ベラールの死を悼んで作曲したもので、プーランクの深い宗教心を表す名作として知られる。また、ボストン交響楽団の委嘱による「グローリア」は、厳粛さの中に現れる華やかで大衆的な響きが印象深い作品だ。ミサ典礼文をもとにした宗教曲でありながら、「修道僧と悪童が同居している」とも評されるプーランクならではの遊び心が散りばめられたフェスティバル感あふれる一曲。指揮はパリ・シャトレ座で副指揮を務め、フランスオペラを得意とする音楽監督の佐藤。ソプラノ・ソロに、08年英国ロイヤル・オペラでデビュー以来、バイエルン国立歌劇場の専属歌手として数々のオペラで主要キャストを務めるなど国内外で活躍する兵庫県出身のオペラ歌手・中村恵理を迎える。
■神戸市室内管弦楽団 第 155回定期演奏会 「秋のシンフォニー」
日時:10 月 1 日(土)15:00 開演(14:15 開場)
会場:神戸文化ホール 大ホール
料金:S 席 4,000 円、A 席 2,000 円、U25(25 歳以下)1,000 円※全席指定
■神戸市室内管弦楽団・神戸市混声合唱団 合同定期演奏会「プーランク讃《スターバト・マーテル》《グローリア》」
日時:11 月 13 日(日)15:00 開演(14:15 開場)
会場:神戸文化ホール 大ホール
料金:S 席 5,000 円、A 席 2,000 円、U25(25 歳以下)1,000 円 ※全席指定
詳しくはhttps://www.kobe-ensou.jpへ。